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インビザライン矯正治療中に虫歯治療はできる?虫歯予防対策は?

【監修:歯科医師・かなまる歯科クリニック院長 金丸 智士】


頬を押さえて痛がる女性

インビザラインはマウスピース型の矯正装置です。透明なマウスピースなので目立ちにくく、着脱可能な特徴があります。飲食や歯磨きの時はマウスピースを外して通常通り行なえるため、他の矯正治療方法と比べ虫歯になりにくいです。しかし、マウスピースをしていることで唾液の循環が悪くなり、何も装着してない時よりは虫歯のリスクが高まります。
今回は、「インビザライン使用中の虫歯予防対策」「インビザラインでの矯正治療中に虫歯治療は可能か」「リテーナー装着時に虫歯治療は可能か」などについてお伝えします。

【目次】
1、インビザラインで虫歯のリスクは高まるの?
2、矯正治療中は虫歯予防対策を心がけましょう!
 ・フッ素入りの歯磨き粉をおすすめします
 ・フッ素ジェルを活用してみましょう
 ・歯ブラシ+清掃補助用具の使用をおすすめします
 ・飲食時の装着はNGです
 ・装置も衛生的に使用しましょう
 ・水分摂取で乾燥を防ぎましょう
 ・洗口液の使用もおすすめです
3、インビザライン矯正中に虫歯ができたらどうするの?
4、かなまる歯科クリニックでは矯正無料相談を受け付けております

インビザラインで虫歯のリスクは高まるの?

インビザラインはマウスピースを使用して矯正治療を行います。マウスピースを使用すると、口の中の唾液の循環が悪くなり、乾燥もしやすくなります。唾液は口の中で大切な役割を担っており、「清浄作用」(唾液の流れで食べカスや細菌などを洗い流す働き)、「抗菌作用」(唾液中の酵素が細菌の働きを弱める働き)、「再石灰化作用」(唾液中のミネラル成分は歯質の強化を促し、初期虫歯なら健康な状態に戻す働きもある)があります。マウスピースを装着中は、これらの唾液の効果が弱まるため、虫歯のリスクは高くなります。しかし、インビザラインは着脱可能で、食事や歯磨きの間は取り外すことができるため、ワイヤー矯正よりは虫歯のリスクが低いです。

インビザラインで特に注意していただきたいのは、糖分の入った飲料です。マウスピースを装着した状態で糖分の入った飲料を飲むのは、虫歯のリスクが更に高まるため控えましょう。(スポーツ飲料もNGです)

矯正治療中は虫歯予防対策を心がけましょう!

インビザラインによる矯正治療中の虫歯予防で1番大切なことは、プラーク(歯垢)や糖分を口の中になるべく残さないことです。そうすれば、口の中が多少乾燥していても虫歯の予防はできます。矯正治療中は虫歯予防対策が特に必要となるので、自分に合った方法を見つけて取り組みましょう。

フッ素入りの歯磨き粉をおすすめします

フッ素は虫歯予防に高い効果があります。フッ素の働きには、「再石灰」(細菌が出す酸によりり溶けた歯に必要なカルシウムやリンを補い修復する働き)、「歯質強化」(歯の表層のエナメル質がフッ素を吸収することで歯の質を強くする働き)、「細菌の働きを弱める」(細菌が虫歯の原因となる酸を作り出す働きを抑制する)があります。学術的にも認められている効果でもあります。高濃度フッ素の歯磨き粉(フッ素濃度1450ppm)は、よりフッ素の効果が得られやすいのでおすすめです。また、歯磨き粉に含まれる研磨剤も低研磨の歯磨き粉の方が歯の傷付きを最小限に抑えられるためおすすめです。

フッ素ジェルを活用してみましょう

インビザラインだからこそできる虫歯予防法もあります。それは、歯磨き後、マウスピースの内側にフッ素ジェルを少量塗布し、そのまま装着する方法です。この方法だと、歯を長時間フッ素にさらすことができるため、フッ素効果を最大限に得やすいです。歯磨き粉は研磨剤が含まれておりインビザラインを傷つける可能性もあるため、研磨剤が含まれず停滞性の良いフッ素ジェルの使用をお勧めします。

歯ブラシ+清掃補助用具の使用をおすすめします

虫歯予防には、正しい歯磨きを行なうことがとても大切です。一般的に知られている歯ブラシのみで頑張って歯磨きをしても7割くらいの汚れしか落とせません。
そこで、細かい部分の汚れを落とすのに効果的なのが清掃補助用具です。清掃補助用具にはタフトブラシ、フロス、歯間ブラシなどがあります。
タフトブラシは、1番奥の歯の裏側や親知らず、叢生部などに適しています。フロスは歯間の隙間が狭い方、歯間ブラシは歯間の隙間が広い方に適しています。清掃補助用具は使い方を間違ってしまうと歯茎を傷つけ、歯茎が下がる原因にもなるため、適切な清掃補助用具の選び方と使用法を歯科医師か歯科衛生士に相談してみましょう。

飲食時の装着はNGです

マウスピースをつけたまま食事をしたり飲料を飲むと、マウスピース内部に食物片や糖分が入り込みます。このような状態で、長時間過ごしてしまうと虫歯のリスクが高まります。
そのため、食事をしたり糖分を含む飲料を飲む時は、マウスピースを必ず外しましょう。スポーツ飲料も糖分が入っているので要注意です。飲食後は、歯磨きを行なってからマウスピースをつけましょう。水を飲む場合はインビザラインをつけたままで良いですが、糖分の含まれていないブラックコーヒーやお茶などは着色の原因になりやすいのでインビザラインを外して飲むようにしましょう。
面倒ではありますが、矯正中はなるべく虫歯のリスクを下げられるよう心がけることが治療をスムーズに進めるためにも大切です。

装置も衛生的に使用しましょう

マウスピースは口の中で長時間、装着するので汚れがつきます。お口の中のケアも大切ですが、マウスピースのケアも定期的に行なうと虫歯予防に繋がります。マウスピースを歯と同じように歯磨き粉を使って歯ブラシで磨くと、インビザラインは樹脂でできているため傷つきやすいです。なので、基本は水で洗うようにしましょう(お湯は変形の原因になるため避けてください)。どうしても汚れが気になる場合は、柔らかいスポンジで洗いましょう。マウスピース洗浄剤が市販されているので週1回使用していただくのもおすすめです。

水分摂取で乾燥を防ぎましょう

インビザライン使用中は唾液の循環が悪くなるため、口の中が乾燥しやすいです。口の中が乾燥すると、汚れも停滞しやすいため虫歯のリスクも高まります。乾燥防止のためには、水分摂取が大切です。注意していただく点は、糖分を含んだ飲み物(虫歯の原因になりやすい)やブラックコーヒーやお茶(着色の原因になりやすい)は飲んだ後に歯磨きができる場合のみにしていただくことです。歯磨きができない場合であれば水で水分摂取を行いましょう。

洗口液の使用もおすすめです

乾燥を防ぐには洗口液の使用もお勧めです。洗口液はプラーク(歯垢)を除去する効果はないので、歯磨き習慣があること前提で使用しましょう。洗口液は細菌の数を減らす効果があります。少し口の中が乾燥して気持ち悪く感じる時に洗口液でうがいをすると、爽快感も感じやすく、細菌を減らせることで虫歯予防や口臭予防にもなります。マウスピースを装着したまま使用できます。小さなボトルに詰め替え、お手洗いのついでの時などに使用するのもいいでしょう。

※類似商品としてポピドンヨードを含むうがい薬がありますが、洗口液とは効果が異なります。うがい薬は着色の原因になるので使用の際はマウスピースを外して使用しましょう。

インビザライン矯正中に虫歯ができたらどうするの?

・虫歯治療と矯正治療は同時に行えるのか

全ての虫歯とまでいきませんが、虫歯の大きさによっては、インビザライン矯正を継続しながら虫歯の治療を行なうことは可能です。歯の形態に変化のないくらいの比較的小さな虫歯であれば、虫歯部分を削って、白い樹脂を流し込み、専用の光を照射して、固まってから形を整えて治療終了なので1回での虫歯治療が可能です。


・大きな虫歯治療は矯正治療と同時進行が難しい場合も

歯の形態が変化してしまうくらい虫歯が大きく深い状態で、歯の被せ物や詰め物の型どりが必要な場合は、矯正治療を一度中断する必要があり、虫歯治療と矯正治療の同時進行は難しいです。歯の形態が変わってしまうと、インビザラインを再作成する必要があるためです。そのため、追加の費用と期間を要することもあります。


・矯正治療前に虫歯の治療を終わらせましょう

矯正治療中に虫歯の治療が必要になると、治療がスムーズに進まないこともあるので、矯正治療前に虫歯の治療を終わらせておくことは非常に大切です。しかし、矯正治療により歯の並びが徐々に改善してくることで、重なって見えなかった虫歯が新たに見つかることもあります。歯の表面だけの初期虫歯であれば歯磨きで予防することもできます。矯正治療中に虫歯の治療が必要となった場合は矯正治療の進め方を歯科医師に相談しましょう。


・リテーナー使用中に虫歯治療はできる?

インビザラインで歯並びが改善した後、歯並びが元に戻らないようにするために、約2~3年程リテーナーという保定装置を使用する期間があります。この期間に虫歯治療が必要になった場合は矯正治療中と同じ対処法になります。リテーナーがそのまま使用できる程度の小さな虫歯であれば治療を行ない、虫歯を治します。使用できないようであれば、応急処置かリテーナーの再作成が必要になります。
歯並びが改善した後は油断しやすいですが、リテーナーを使用している間も虫歯予防を心がけましょう。

かなまる歯科クリニックでは矯正無料相談を受け付けております

矯正治療は費用も時間もかかります。それだけでも治療を行なうか悩まれる方はいらっしゃるのに、虫歯があったりできやすかったりすると矯正治療へのハードルが更に上がってしまうかもしれません。そんな時は、自分のお口の中の状態を知っていただくことと、専門家に相談するのがおすすめです。かなまる歯科クリニックでは、ご相談をしていただきやすいようにメールでのご相談も受け付けております。

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