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治療後の後戻り

歯並びの「後戻り」症状でお悩みではないですか?

矯正治療できれいになった歯並びが、元に戻ってしまう現象を「後戻り」と呼びます。
歯並びがでこぼこしたり、前歯に上下方向の隙間ができる(開咬)ケースもあります。

後戻りの原因

以下のいずれかに因る場合がほとんどです。

  • 矯正治療の治療計画が不十分
  • 保定装置(リテーナー)の使用方法


矯正治療の治療計画が不十分


十分な治療計画を行わないまま矯正治療を開始すると、後戻りが起きてしまうことがあります。

歯が並ぶための隙間を十分に確保しなかったり、骨格的な問題があるのに歯並びだけで解決しようとすると後戻りが起きやすくなります。

また、保定期間に入るタイミングを誤ると後戻りの発生率があがります。
保定前には歯根までしっかり移動したことを確認する必要があります。歯冠(目に見える部分)だけを見て保定を開始すれば、元に戻る力が保定後に大きく働き、後戻りが起こる可能性が高くなってしまいます。

以上のような理由から、後戻りが確認されたら、後戻りを起こした原因から解消しなければなりません。

歯が並ぶための隙間が不十分だった場合は、歯の表面を少量削ってスペースを作り出したり(IPR)、抜歯をして歯を移動させるスペースを確保します。
歯根の移動が十分にできていなかった場合は、歯根からしっかり移動しなおす必要があります。

リテーナーの使用方法に問題

矯正治療は、歯を動かす治療(動的治療)が終わると、装置が取れることで歯は矯正力から解放され、元の歯並びに戻る動きを始めます。
新しい歯並びをしっかり安定させるためには、「リテーナー(保定装置)」と呼ばれる装置を一定期間装着して、歯根の周りの骨を固める必要があります。

リテーナーの装着を怠れば、後戻りが進んでいってしまいます。

「幼い頃に矯正をしたけど、その後リテーナーをサボってしまった」とおっしゃる患者様が多くいらっしゃいます。

数十年前に矯正治療をされた方は、ワイヤー矯正をされた方がほとんどでしょう。
ワイヤー装置や、金属のリテーナーが非常にストレスだったからかもしれません。

後戻りを防ぐためには、きちんとリテーナーを装着することが大切です
ストレスの少ないリテーナーを選ぶことも有効でしょう。

かなまる歯科クリニックでは、透明なマウスピース型、歯の裏側に固定するフィックスタイプなど、様々なタイプのリテーナーをご用意しています。
患者様それぞれのご希望合わせてお選びいただけます。

「インビザライン」矯正を選ばれた方は、マウスピースを付ける習慣がつくので、スムーズにマウスピース型のリテーナーにお進みいただけるケースがほとんどです。

また、使用方法を守れば、リテーナーの装着時間を少しずつ短くしていけます
たとえば、「一日中装着」から開始し、最後は「週に一日寝るときだけ」といった具合にです。

指示に従ってリテーナーをご使用いただけば、早めにリテーナーを外すことに繋がります。

その他、後戻りを防ぐためのポイント

歯並びに影響する「癖」を見直すことも後戻りを防ぎます。

頬杖やうつ伏せ寝、舌で歯を触ってしまうなどの癖は、継続的に歯に力がかかることで後戻りをしてしまう可能性があります。
こうした無意識の癖の力は想像以上に大きく、矯正装置の力の数倍とも言われています。

後戻りしてしまった歯並びの再治療もご相談ください。

かなまる歯科クリニックでは、後戻りの治療にも対応しています。

歯に力をかけて動かす治療が矯正治療です。
体に負荷のかかる治療なので、再治療が必要になったらダメージは最小限に抑え、二度と治療が要らないように行わなければなりません。

そのためにも検査はしっかり行い、歯や骨の状態を十分に確認して、後戻りが起きない治療計画を立てさせていただきます。

後戻りの治療は、その症例や歯の移動量にもよりますが、以前の矯正治療より短く終えられることがほとんどです。

部分矯正で行える場合は、治療費も低く抑えられるケースもあります
後戻りでお悩みの方は、一度カウンセリングでご相談くださいませ。