開咬
開咬（オープンバイト）の特徴と原因
奥歯をかみ合わせたときに前歯が噛み合わず、すき間が開いている状態の不正咬合を「開咬（かいこう）」といいます。
日本人の開咬の発生率は、不正咬合のうち約4％で、あまり知られていないかもしれません。
前歯で噛み切れない、発音に影響（特にサ行・タ行）がある、といった症状が見られます。
自覚がなかった方が、歯科健診などで指摘を受けて初めて知るということもよくあります。
開咬の原因
- 指しゃぶり
- 口呼吸
- 短い舌小帯（舌の下についている筋）
- 舌を出す癖（舌を前歯の隙間から出したり、歯を押す）
- 遺伝
特に下顎の成長方向が良くない人が開咬になる傾向が高いです。
開咬を放置するリスク
- 奥歯に大きく負担がかかり、劣化が進む
- 食べ物を前歯で噛み切ることができず、咀嚼が不十分になる滑舌、発音に影響を及ぼす
- 口内が乾燥しやすくなり、虫歯・歯周病・口臭リスクが上がる
といったものが考えられます。
しかしながら、こうしたリスクがあるものの、これまで開咬は矯正治療が難しいとされてきました。
当院にいらっしゃる患者様の中にも「他院で開咬は矯正では治せないと断られてしまった」とご相談いただくケースも少なくありません。
なぜ開咬の治療が難しいといわれるのでしょうか？
開咬治療
- 前歯を高くする（前歯の挺出）
- 奥歯を低くする（臼歯の圧下）
開咬は、奥歯は噛み合うのに前歯が噛み合わない状態です。
そのため、症例に合わせて以上の治療を行います。
従来のワイヤー矯正では特に奥歯の移動が難しいとされていましたが、2012年に「アンカースクリュー」が薬事承認され、臼歯（奥歯）の圧下を行えるようになりました。
しかし、歯茎の骨に金属のネジを埋め込む方法であるため、患者様の負担が大きいというデメリットがあります。
一方、「インビザライン」は開咬症例を得意とした治療です。
2006年より日本に導入されたこの治療法はマウスピースで歯全体を覆うものです。
奥歯を圧下させることができ、開咬の治療方法が飛躍的に向上しました。
歯に被せて使用するマウスピース矯正は、「舌で歯を押してまう癖」も防ぐことができます。
かなまる歯科クリニックは開咬症例の矯正治療に、マウスピース矯正「インビザライン」を主に行っています。
開咬の治療もかなまる歯科クリニックにご相談ください
かなまる歯科クリニックはマウスピース矯正「インビザライン」にも実績豊富です。
開咬の治療にも対応しています。
マウスピース矯正やワイヤー矯正はもちろんのこと、お子様には「小児予防矯正」という治療法もあります。
口呼吸や舌の癖など、幼少期に改善するといい歯並びが期待できます。
開咬は年齢や症状で治療法が異なります。
どんな治療法があるか、ご自身の歯並びは矯正治療で治るのかなど、気になることはお気軽に当院へご相談くださいませ。